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飲み会での立ち回り、お笑いタイプ別

全員が席について、最初のドリンクが運ばれてくる直前。あの数十秒の、まだ誰も主導権を握っていない空気って、なんとも独特なんですよね。乾杯の音頭を誰が取るのか、最初の一言を誰が放つのか。みんな薄々それぞれの役割を察していて、無言の譲り合いみたいなものが発生している。

僕はこの瞬間を眺めるのが好きで、人によって本当に動き方が違うんですよね。グラスを掲げる人、隣の人にメニューを渡す人、まだスマホを見ている人。これって性格というより、その人が「笑いの場でどう振る舞うのが楽か」っていう癖が出ているんだと思います。

ということで今回は、飲み会という場をお笑いタイプの4つのグループで観察してみます。自分や友達の顔を思い浮かべながら読んでもらえると、ちょっと楽しいかもしれません。

口火を切る、ボケ×いじり系(BA**)

席が温まる前に「いや今日の髪型、攻めすぎでしょ」と最初の球を投げ込むのが、ボケといじりを併せ持つこのグループ。フルスロットル暴れん坊(BAPV)あたりは勢いで場を一気に温めるし、トリッキー曲者(BACV)は誰も予想しない角度のひと言で空気を変えてきます。

このタイプが輝くのは、まさに序盤の沈黙を壊す瞬間。みんなが様子見をしている時間を短くしてくれる、ありがたい存在です。思い当たる顔が浮かんだ人もいるはずです。

ただ、口火を切れなかった日があっても、別に場が死ぬわけじゃない。たまには誰かの一言に乗っかる側にまわると、いつもと違う景色が見えてきます。

場の潤滑油、ボケ×いじられ系(BR**)

自分から攻めるより、いじられて場が転がるのを楽しめるのがこのグループ。ハイテンション愛され王(BRPV)は突っ込まれるほど元気になるし、リアクション職人(BRPS)は誰かのボケに大きく反応して、その場の笑いを二倍にして返します。

飲み会って、面白いことを言う人だけでは成立しないんですよね。受け止めて広げる人がいて初めて、テーブル全体があったかくなる。インテリ道化師(BRCV)みたいに、ちょっと知的な自虐で場をやわらかくするタイプもこの仲間です。彼らがいるテーブルは、笑い声の総量がなぜか多い。

いじられているのは愛されているからで、しんどい日に静かにビールを飲んでいたって、その立場が消えるわけじゃないんですよね。

進行を握る、ツッコミ×いじり系(TA**)

話が四方八方に散らかってきたとき、「待って待って、今の話もう一回」と交通整理をするのがこのグループ。クレバー指揮者(TAPS)は会話の流れを読んで誰に振るかを決めるし、オールラウンド司令塔(TACV)は全体を見ながら、滑った人にもそっと拾いの手を入れます。

ちなみに僕の診断結果がこのTACVで、確かに飲み会では気づくとグラスの減り具合と会話の温度を同時に見ている自分がいます。職業病かもしれません。スナイパー毒舌家(TACS)のように、ここぞの一発で全員を持っていくキレ味タイプもこのグループです。

進行役は便利な反面、自分が楽しむのを忘れがち。全部を回そうとして肩に力が入っていたら、いったんハンドルを手放して、ただ笑っているだけの夜があってもいい。気づいたら一番お酒が減っていない、なんてことになりがちなので。

聞き上手のカウンター、ツッコミ×いじられ系(TR**)

前に出るより、人の話を聞いて要所で一発返すのがこのグループの持ち味。カウンター切り返し師(TRCV)は誰かのボケを静かに待って、絶妙なタイミングで斬り返してくる。会話の終盤、酔いがまわってきた頃のひと刺しがいちばん効くんですよね。

したたかバランサー(TRPS)は場の力関係をなんとなく察して、盛り上がりすぎた人をやさしく着地させる。ミステリアス賢者(TRCS)は多くを語らないけれど、ぽつりと放つ一言で全員を黙らせて笑わせる、あの感じ。静かなのに存在感がある人、いませんか。

聞いている時間は、サボっているわけでも消えているわけでもなく、次のカウンターの仕込み。喋った量と場への貢献は、必ずしもイコールじゃないんです。

飲めなくても、騒がしいのが苦手でも

ここまで読んで、「そもそも大人数の飲み会、得意じゃないんだよな」と思った人もいると思います。お酒が進まなくても、ガヤガヤした場で消耗してしまっても、それで笑いの役割がないわけじゃありません。聞き役のカウンターも、静かな仙人ポジションも、立派な立ち回りです。

飲み会の正解は、その場で自分が一番ラクな距離感を見つけることくらいで十分。次に乾杯する機会があったら、自分や友達がどのグループっぽいか、こっそり観察してみてください。気になったら診断で答え合わせしてみるのも、悪くないと思います。